昔から暑気払いに効くと知られ、江戸時代のころからすでに夏の飲み物として広まっていた「甘酒」。健康志向から注目を集めて、品種も増えて売上げも好調なようです。いよいよ梅雨も明け、全国的に猛暑で夏バテが心配される中で、蔵元からの甘酒の新商品がいくつか登場しています。
 

甘酒は種類が2つ


 ひとくちに甘酒といっても、「酒粕」から作られたものと「米麹」から作られたものの、大きく2つの種類があります。
 
「酒粕」甘酒=清酒を搾った後に残る酒粕をお湯などで溶いたものです。酒粕は酒米に麹と酵母と水を加えて発酵させたどろどろしたもろみから水分である清酒を搾った後のものなので、酵母由来のアミノ酸や有機酸、食物繊維などが豊富。ごくわずかにアルコールが残る(1%未満)ので清酒に近い独特な香りが残るところで好き嫌いが分かれるとこです。糖分がほとんどないのでたいていは砂糖などを入れて甘みづけします。
 
「米麹」甘酒=お米に麹を加えて糖化はさせるけど、酵母を加えてアルコールを発生させる発酵まで行わないもの。炊飯ジャーやステンレスボトルでも結構簡単に作ることができます。ブドウ糖やビタミン、アミノ酸なども多く含んで、総合栄養ドリンクともいえそうな感じです。やや甘みが強く出るのが難点かも。アルコール分は含まれないため、子供からお年寄りまで、幅広く楽しむことができます。
 


「札幌大通はちみつ入り 大吟醸あまざけ」


札幌のはちみつとコラボの酒粕甘酒
 
 沢の鶴(兵庫県神戸市)は、札幌市環境局と市立札幌大通高等学校の協力で新商品「札幌大通はちみつ入り 大吟醸あまざけ」7月22日(月)から発売しました。
 新しい酒米をつくる「酒米プロジェクト」で開発された商品第二弾「沢の鶴X02(エックスゼロツー)」の酒粕をベースに使用。SDGs(持続可能な開発目標)につながる養蜂活動を行い、昨年に「第4回ハニー・オブ・ザ・イヤー」最優秀賞を獲得している市立札幌大通高校と、「SDGs未来都市」を目指す札幌市の取り組みに共感して、市立札幌大通高校が取り組む都市養蜂「ミツバチプロジェクト」で採蜜した「生はちみつ」を加えて商品化しています。砂糖を減らし、まろやかでスッキリした味わいです。
 パッケージにもこだわって、PETボトルのラベル包装等を一切使わずファスナー付き袋入り。ごみを極力排出せずリサイクルしやすい工夫を施しています。商品の必要事項は袋に記載。


甘酒
商品メモ
アルコール分  1%未満
原材料     酒粕(国内製造)、砂糖、米こうじ、はちみつ、塩
容量      350ml
参考小売価格  450円(税抜)
年間販売目標  1.8万本




「もち麦と糀こうじのけんこう甘酒」

もち麦使用で食物繊維パワーアップの米麹甘酒
 
 日本盛(兵庫県西宮市)は7月から「もち麦と糀こうじのけんこう甘酒」を発売しています。従来の甘酒の約3倍の食物繊維を含み、砂糖は使わずに、糀が生み出す自然な甘みとすっきりとした後味が特長。もち麦特有の香ばしい風味や“噛んで飲む、“ぷちぷちとした食感”も楽しめます。

 14年に通販で売り出した「日本盛の甘酒(プレーン)」、翌年の「同(生姜入り)」が累計販売実績100万本以上と好評。愛飲者の中には“便通”に悩む人が多かったことから、食物繊維が豊富に含まれる“もち麦”を使った甘酒を造るため、約1年以上かけて開発しました。
 発酵の際に糀の酵素がもち麦の食物繊維を分解してしまうのが大きな問題で、従来の甘酒造りの2倍の工程と手作業によって行う独自製法を生み出したそうです。

 もち麦に含まれる食物繊維には、水溶性と不溶性の2種類があるそうです。比較的多く含まれているのは水溶性食物繊維。その一種である「β-グルカン」は腸内環境を整え、血糖値や血中コレステロールの上昇を抑える効果が認められています。また、1日の食物繊維目標量は男性20g、女性18gといわれていますが、厚生労働省の調査によると日本人は平均的に不足しているそうです。この商品1本(350ml)あたりに含まれる食物繊維は4.55g、レタス1.6個分(五訂日本食品標準成分表に基づき算出)なんだそうです。
 

甘酒2


商品メモ

原材料    米糀(国産米)、もち麦(アメリカ・カナダ産)、酸化防止剤(ビタミンC)
容量・容器  350ml・ペットボトル
販売価格   8本入り4,000円(税抜)12本入り5,556円(税抜)
発売日    2019年7月
発売地域   日本盛通信販売限定



「乳酸発酵の麹あまさけGABA(ギャバ)」

GABA入りで機能性表示の米麹甘酒
  
 八海醸造(新潟県南魚沼市)はノンアルコール飲料「麹だけでつくったあまさけ」シリーズの新商品「乳酸発酵の麹あまさけGABA(ギャバ)」8月23日(金)から発売します。
 酒造りで培った技術でコントロールした麹を使用してすっきり上品な味わいに仕上げた主力商品「麹だけでつくったあまさけ」を乳酸発酵させ、爽やかな味わいを実現しています。さらにリラックス作用と血圧を下げることをサポートするGABAを関与成分(1本あたり100mg含有)とした機能性表示食品。機能性表示食品としたことで、いろいろ機能を説明できるようになったそうです。新潟の雪室で発見された乳酸菌「ウオヌマ株」を用い、乳製品を使用していないので乳アレルギーのある人も安心して飲用できます。既存の「乳酸発酵の麹あまさけ」と切替えます。

 同社では09年に初めて甘酒を造り13年から本格展開。翌年には二号蔵、さらに翌年にはもう一つ蔵を増設したくらい売上げが上がったんだそう。今年で売上げは約20億円以上になっているそうで、来年には25億円になる見込みのようです。


甘酒3

商品メモ
 
原材料     米麹(国産米)、米胚芽抽出エキス、 乳酸菌
容量      118g
希望小売価格  210円(税抜)
保存方法    要冷蔵





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