JA全農おかやまと岡山県酒造好適米協議会、岡山県酒造組合は7月30日(火)、「第11回雄町サミット」を都内で開催されました。
 
 “幻の酒米”と言われる「雄町」の主産地である岡山県の酒米生産者と酒蔵が、「雄町」を原料にした日本酒のPRを目的に開催しているもの。同一原料米の日本酒が全国各地の蔵元から集まり、「唎き酒会」(酒販店・飲食店・酒造会社限定)と、そこでの歓評会の審査発表、試飲懇親会(有料で一般入場可)を実施。熱烈な愛飲家“オマチスト”ら680人が来場しました。
 
 ここ数年で歓評会への出品数が増加していることに伴い、今回は初めて予審を実施。岡山での予審を経て東京で結審を行い、134酒蔵、215点の出品のなかから優等賞39品が決定しました。



雄町サミット結果




 産本弘之審査委員長(岡山県工業技術センター所長)は、総評を「雄町の特徴である『旨味』『ふくらみ』『滑らかさ』『酸味』が含まれる奥行きのある味わいを重視して審査した。北は北海道から、南は佐賀・大分まで全国各地でこれだけ多くの優れたお酒が雄町から造られていることをうれしく思う。雄町の個性をお酒にいかに反映させるかが蔵元の腕の見せ所だったのではないでしょうか」と述べました。
 
 吟醸部門で優等賞を受賞した「純米吟醸なごやか」の武勇(茨城県)は「普段はなかなか酒米の生産者の方とお話する機会がないため、この場を借りて感謝を伝えたい。岡山県産の雄町は味わいがバラエティに富んでおり、いろいろな味わいを表現できる可能性を持っている。酒の造り手としても、イメージを膨らますことができ、本当に良いお米だと思う。造っていて楽しくポテンシャルの高いお米でした」とコメント。
 
 また純米部門優等賞「花乃文 特別純米原酒 雄町」の中勇酒造店(宮城県)は「今回初めて岡山県産の雄町を使った。初めてのお米だったため、手を抜きたくないという気持ちが強く、持っている全ての技術を注ぎこんで最高の雄町のお酒を造りたいと思っていた。本当に全力を出し切り、今回の結果を頂くことができ、蔵元一同うれしく思う。今年も今回のお酒を上回るようなお酒を造りたいというモチベーションが上がった」と述べました。



第11回雄町サミット歓評会 優等賞
府県社名商品名
【出品区分Ⅰ】吟醸酒の部(純米吟醸含む)
岡山
利守酒造赤磐雄町生
平喜酒造超特撰喜平純米大吟 雄町の雫
宮下酒造極聖 純米大吟醸 高島雄町
室町酒造櫻室町 純米大吟醸 ゴールド 雄町米の里
岩手南部美人南部美人 純米大吟醸 雄町
宮城
阿部勘酒造阿部勘 雄町 純米吟醸
新澤醸造店伯楽星 純米吟醸 雄町
秋田日の丸醸造純米大吟醸生詰原酒 まんさくの花 雄町酒
山形
寿虎屋酒造霞城寿 大吟醸 雄町
東北銘醸初孫 巧実 純米大吟醸酒
麓井酒造フモトヰ 純吟雄町
福島高橋庄作酒造店会津娘 純米吟醸酒
茨城
青木酒造御慶事 純米吟醸 雄町
森島酒造大観 雄町 純米吟醸
結城酒造結ゆい 純米大吟醸
武勇純米吟醸 なごやか
栃木
外池酒造店望bo:純米大吟醸 雄町
虎屋本店七水 純米吟醸 55雄町
群馬
龍神酒造龍神 純米大吟醸 雄町
町田酒造店町田酒造55 純米吟醸 雄町
山梨笹一酒造「旦」山廃純大備前雄町
静岡
富士錦酒造富士錦 純米大吟醸 雄町
神沢川酒造場正雪 純米大吟醸 備前雄町
土井酒造場開運 純米吟醸 雄町
岐阜渡辺酒造店蓬莱 赤磐7 家宝伝承酒
【区分Ⅱ】純米酒の部(精米歩合60%以下)
宮城
荻野酒造日輪田 山廃純米雄町
中勇酒造店花ノ文 特別純米原酒 雄町
川敬商店椿屋 特別純米酒 雄町
新潟青木酒造鶴齢 特別純米 瀬戸産雄町
長野大澤酒造明鏡止水 純米雄町
静岡静岡平喜酒造喜平 静岡蔵 純米酒 限定謹醸 雄町
京都松本酒造澤屋まつもと 守破離 雄町
和歌山平和酒造紀土-KID-特別純米酒 雄町
【区分Ⅲ】純米酒の部(精米歩合60%以上)
岡山
菊池酒造燦然 特別純米 雄町山廃
辻本店gozenshu the silence clean Reverb
秋田日の丸醸造純米 まんさくの花 雄町70
佐賀天山酒造七田 七割五分磨き 雄町 ひやおろし
栃木虎屋本店七水 純米酒 70雄町
兵庫奥藤商事忠臣蔵 生酛純米 雄町






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