キリンビールは国産ブレンデッドウイスキー「オークマスター樽薫る」の中味・パッケージをリニューアル、また同日から「オークマスター森の風薫る」8月27日(火)から全国発売します。

 
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「オークマスター樽薫る」は、原酒本来の豊かな香味をより引き立たせるために原酒のブレンド比率を改良し、後キレと華やかな薫香、豊かなコクを高めています。筆文字のラベルデザインでより上質感・本格感を向上。また新商品の「オークマスター森の風薫る」は炭酸との相性がよく、ハイボールに最適。「食事を邪魔しないハイボールを飲みたい」という声に応えた商品になっています。

 国内ウイスキー市場は2008年以降、国産カテゴリーを中心に伸びていて、特に手軽に購入できる1000円前後の価格帯の商品が好調なのだそうです。お客様から「食後はゆったりとリッチな香味のウイスキーを味わいたい」「食中は食事を邪魔しないドライなハイボールを飲みたい」という声が寄せられている。ということで、手ごろな価格で、飲用シーンや気分に合わせて楽しむことができる両商品の発売により、ウイスキー市場のさらなる活性化を目指しています。


オークマスター




商品メモ
商品名    「オークマスター樽薫る」
アルコール分  40%
容量・容器   640m・lびん
        2700ml・ペットボトル
        4000ml・ペットボトル
価格      オープン価格
発売日     2019年8月27日(火)
発売地域    全国
製造工場    キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所



商品名    「オークマスター森の風薫る」
アルコール分  37%
容量・容器   640ml・びん
価格      オープン価格
発売日     2019年8月27日(火)
発売地域    全国
製造工場    キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所



実はけっこう古くからある、コスパの良いブランド「オークマスター樽薫る」


 「オークマスター樽薫る」は、内側を焦がした新樽で熟成させた華やかな香りのグレーン原酒を、長い年月をかけて磨かれた富士の伏流水で仕上げています。華やかな薫香と豊かなコクを持つ、バランスが取れてコスパの高いウイスキー。

 昔メルシャンが、「軽井沢蒸溜所」のモルトを使って発売したブランドです。同蒸溜所は2011年に解体・閉鎖され、その後の軽井沢ウイスキーはオークションでとんでもない高値がついています。
 この商品にその原酒はもちろん入っているわけもなく、製造はキリン御殿場蒸溜所。キリンとシーグラムとシーバスの合弁会社キリンシーグラムが建設した、一カ所でモルト原酒もグレーン原酒も造る珍しいこだわりの蒸溜所です。
 シーグラムが映画会社の買収とかに方針転換した時にキリン100%のキリンディスティラリーになりました。そのタイミングで“キリン”の名を冠することを強く意識してこだわりのお酒造りを行ってできたのが「富士山麓樽熟50°」。厚い瓶底のボトルを造るのってコストがすごくかかるのに、それを採用したりとか、見た目から相当なこだわりが感じられるものでした。

なつかしの「ボストンくらぶ」


 昨今の原酒不足で「樽熟50°」が終売となってしまい、その価格帯に向けた新たなブランドとして「樽薫る」が拡充されていくんでしょう。リニューアル前の「樽薫る」は、昔の「ボストンクラブ」を思い出すような、少しアルコールが強い感じがするけど、後から甘みというか丸みというかが追いかけてくる感じでしたが、新しくなってどんな印象になるのか楽しみでもあります。



「ジャパニーズウイスキー」定義はどうなるんだろうか


 気になるのはジャパニーズウイスキー対応。このタイミングの新ブランド増強なんだから何かあるはず。パッと見た感じはとくにそれといったところが見えないんだけど、なんかヒントになること隠されてないかなぁ・・・。
 「ジャパニーズウイスキーの基準・定義」は日本洋酒酒造組合が2020年の公表を目指して検討中のはず。どうやら難航してはいるようですが、ある程度の方向性は徐々に煮詰まってきているはずです。サントリーやニッカ宮城峡が、貯蔵するはずの原酒が不足しているのにもかかわらず貯蔵庫の増設を急いでいるのは、原産地呼称みたいなのが導入される準備と勝手な想像を巡らせているのですが、どうでしょね。




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