頂き物のドイツビール「ヴァイエンシュテファン コルビニアン(Weihenstephan Korbinian)」を夕食時に飲んでみました。メインのおかずはジャガイモ&ピーマンと挽肉の炒め物。中華にも見えるけど、ジャガイモが入っていればギリドイツかなと。

 

ヴァイヘンシュテファン2



 結論から言うとこっくりまったり、しっかりした味わいのビールはご飯にも合って問題なく飲めるのですが、むしろもったいないくらいな感じでもありました。それくらいビールに存在感があります。さすがに“パン代わりに飲むビール”。これを主食と思って、ソーセージとかザワークラウトとかババリアブルーチーズなんかをおかずにするほうが、断然正統派ではあるのですが。
 
ヴァイエンシュテファン醸造所は
 ヴァイエンシュテファン醸造所(https://www.weihenstephaner.de/)はバイエルン州・ミュンヘン郊外の町フライシングで現在もビールを造り続けています。もともと聖コルビニアンが725年(日本だと行基のころ、山梨にぶどうが伝わったあたりになりますね)に建てた修道院で、周辺の飲めない水の代わりにビールが造られたのが始まりで、1040年の文献で巡礼者にビールを与えていた記述が残っているんだそうです(ただ、この文献自体が1600年ごろのものという話もあることから、1050年にビール醸造を行っていたヴェルテンブルク醸造所が修道院醸造所としては最古、という使い分けで共存しているみたい。元祖話は世界中どこでもあるものですね)。

 ナポレオンのころに修道院は解体されてしまいますが、醸造所はバイエルン王室が継承、後に州立となって今に至ります。王室から州立になったあたり、ノイシュヴァンシュタイン城を造ったバイエルン王・ルートヴィヒ2世の変死とかいろいろ、欧州史の大きなうねりの中で影響を受けながらも存在を続けてきたかと思うと、ビールの味にも重みが加わってきます。現在はミュンヘン工科大学の醸造学科も置かれ、ビール学の最先端といえる場所になっています。
 
「コルビニアン」は
 もちろん修道院を拓いた聖コルビニアンにちなんだものなのでしょう。ラベルにも聖人の絵が描かれています。ラベル上部には「ドッペルボック」の表記。ドッペルは英語だとダブル、“2倍”の濃さの濃厚なビール。ボックはもともとドイツのアインベック地方発祥の濃色ビールスタイルで、強いコクと麦芽の香ばしさが特徴。ビールの種類としてはラガービールになります。実際、グラスに注ぐと濃い茶色、あめ色、琥珀色といったらいいでしょうか。ダークルビーのきらきらした液体です。

 もともとは修道士の断食中の栄養源として造られたともいわれていて、しっかり麦を食べているかのような、パンを食べた後に残る麦の味わいの感じが残ります。最初は冷やしていたのですが、少し残しておいて常温に近づけると、甘酒にも似た酵母の香りが立ち上がってきたので、さらにパン食の感じがありました。修道士もさぞ満腹感を(擬似に)感じたことだろうと思います。アルコール分は強いかといえばそれほどでもなく、表記では7.4%。数字ほどの感じもなく、アルコール分は麦の甘さでマスキングされているのかも知れません。大麦100%。満足感ありありのビールです。
 

ヴァイヘンシュテファン
 

 ちなみにラベルには荷物を担いだ熊が描かれています。第2次大戦のときのヴォイテクに関係してるのかなと思ったけど全然関係ないみたい。歴史からするとこっちが元祖になるのかな。赤い荷物を背負ったクマはフライシングの象徴なのだそうで、バイエルン州出身の前ローマ教皇ベネディクト16世の教皇紋章にも描かれていたり。エピソード山盛りです。全然関係ないけど、日本酒も海外に売る気ならこれくらいエピソード盛らないとだめなんじゃないかなあ。
 
ヴァイエンステファンコルビニアン


入手先
 頂き物なのでどこで売っているかわかりませんが、輸入元は日本ビールさんでした。アマゾンで見たら「ヴァイエンステファン・コル“ピ”ニアン」500ml瓶1ケース(20本)で14,279円でした。1本714円ならコスパもよろしいかと。ただ20本は多いなあ・・・。
 


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