サントリースピリッツはスコットランドのシングルモルトウイスキー「ザ・マッカラン」から〈トリプルカスク12年〉〈エディション№4〉をそれぞれ9月24日(火)から全国で数量限定販売します。
 
 
「ザ・マッカラン トリプルカスク12年」は5月に発売した限定商品の再発売。ヨーロピアンオークのシェリー樽、アメリカンオークのシェリー樽とバーボン樽でそれぞれ熟成させた3種類の原酒をヴァッティングしたもの。
 3種類の樽のものを混ぜるので「ブレンド」と言いそうになるのですが、ブレンドは大麦原料のモルトウイスキーと穀物原料のグレーンウイスキーを混ぜるもので、モルトウイスキー同士を混ぜるときは「ヴァッティング」。同じ混ぜるでも混同しないように言い方が別になっているんですね。 

マッカラントリプルカスク12

 各原酒の個性が複雑に重なり合うバランスのよい味わいに仕上げられていて、バニラやレモンを感じる香味、長く続くスパイシーな余韻が特長なのだそうです。
 アルコール分40%、容量700ml瓶、希望小売7000円(税別)。
 
 ちなみに、2014年にマスター・オブ・ウッド(樽品質管理責任者)スチュワート・マクファーソンさんが初来日したときの説明では、熟成樽はスパニッシュオークのシェリー樽主体に、アメリカンオークのシェリー樽とバーボン樽の3種類を使用している。20万4000樽を所有するうち、18万2000樽はシェリー樽。ガリシアなどスペイン3カ所とアメリカで伐採したオーク材はすべてへレスで樽に加工している。エドリントングループで樽製造の全工程を自社管理しており、シェリー樽へは年間26億円以上を投資しているんだそう。「樽がウイスキーの味わいに与える影響は60%、色は100%影響する。多様な色と風味を生むためには異なる個性の樽が重要」というように樽の重要性を話していたそうです。
 
 
マッカラン
来日時のスチュワート・マクファーソンさん

 
 
 「ザ・マッカラン エディション№4」
は、ザ・マッカラン蒸溜所が所有する多彩な原酒をヴァッティングした限定ウイスキーの第四弾。ヨーロピアンオークのバット樽(butt、500l)やアメリカンオークのホグスヘッド樽(Hogshead、250l)など素材や容量の異なる7種類の樽の原酒をヴァッティング。蜂蜜やジンジャーを思わせる香り、スパイシーな味わい、長く続く余韻が特長。
 アルコール分48%、700ml瓶、希望小売18000円。


マッカラン4

 「エディション№1」は2016年2月発売。8種類の樽タイプの原酒を130樽ヴァッティングしたもので複数の樽工房とのつながりを表現。日本発売は2500本限定、15000円。
 「エディション№2」は2016年11月発売。数種類の樽タイプの原酒を372樽ヴァッティングしたもので、世界的に有名なスペインのレストラン「エル・セジェール・デ・カン・ロカ(El Celler de Can Roca)」のロカ3兄弟とのコラボというもので、日本発売は3000本限定。15000円。
 「エディション№3」は2018年10月発売。6種類の樽タイプのヴァッティングで、ゲランのカリスマ調香師ロジャ・ダブ氏とのコラボというから“香り”に焦点を当てたものなのでしょう。本数は公表されていなくて、価格は15000円。

 で、「エディション№4」。昨年完成した新しい蒸溜所をテーマにしているそうです。伝統と新しさの融合、くらいの意味づけになるのかな。
 ウイスキー蒸溜所といえばキルン塔が特徴的なくらいで、大体石造りの倉庫みたいな建物が相場じゃないでしょうか。歴史を比べると、ワインは貴族様が作るものでお城だったり近年はデザイナーズ建築だったりと貴族的要素があるのに対して、ウイスキーは労働者の酒・反権力の脱税の酒で建物も質実剛健て感じがなんだか腑に落ちていました。しかしそれも変わっていくのかもしれません。新しいザ・マッカラン蒸溜所は半地下で草に覆われた天窓が地上と地続きになっている、鉄器時代の古代要塞「ブロッホ」をイメージしたデザインチックなものに変わっているそうです。

 デザイナーはフィレンツェ生まれの英国人、リチャード・ロジャース氏の事務所RSHP(Rogers Stirk Harbour + Partners)が設計。パリのポンピドゥーセンター、英ロイズビルやウェールズ議会堂などなどを設計した人なんだそうです。日本だと日テレ汐留社屋の基本構想とか京都の南山城小学校などがあるそう。水道管や階段を外に見せる感じのデザインらしいので、地面をめくるとちらりと中の蒸溜所が見えるようなイメージが共通しているのかもしれません。歌舞伎町の林原第5ビルというところも同氏のデザインということなので、今度見に行ってこようと思います。



にほんブログ村 酒ブログへ
にほんブログ村