ビールの新ジャンルを飲んでいる人たちを一気にRTDに引き寄せる、大戦略商品(と当編集チームが勝手ににらんでいる)、サッポロビールさんが10月1日に発売した「サッポロ レモンアワー」。コンビニ7軒はしごしても無くて、大き目のスーパーで何とかゲットすることができました。そこも冷ケースには入れてもらえてないのでなくなり次第終了かも!話の種に、と思う人は急いだほうがいいかもしれませんよ。

 RTD業界では2026年までに3段階に分けて行われる酒税改正をにらんで、まずは2020年に同率だった税率が新ジャンルだけ増税されるのをチャンスとして「シェア分捕り作戦」に知恵を絞っているところです。6年後にはRTDの市場規模が今の新ジャンルと同じくらいに成長するためにはどうしても必要な作戦で、そのために「ビールと似てるよねー、泡が」という売り込みをしたいと思っているのが今回の新商品だと勝手に想像しているのです。ちなみに似たような商品としては、2007年にサントリーさんがレモンチューハイの「AWA'S」を出しているほか、アサヒビールさんは2018年の透明飲料ブームと時を同じくして発泡酒「クリアクラフト」を発売しています。
 


レモンアワー



泡立ちも泡持ちも期待以上!かも


 で、何とか手に入れた「レモンアワー」を早速夕食時に飲んでみました!
そんなに泡立つの?と思ってましたが、想像以上にしっかりと泡が出ます。ノンアルビールなんかもそうなんですが、とにかく泡立ちが悪いか泡持ちが悪いのでちょっと高い位置から注いだのですが、グラスの半分以上が泡になっちゃうくらい、結構しっかりした泡が立ちます。しかも気泡の粒が小さく揃っていて、きれいな泡感をだすことができました。
 
 そして泡もちも2分近く維持していて、韓国産の安い新ジャンルとかよりもむしろ“いい泡してんじゃん”という感じです。ビールとRTDの境界を低くして流動性を良くする(サッポロビールでは「ブリッジをかける」とか言ったりします)狙いも早々外れているとは思えない感じです。ただ、色は無色透明なのでどうしてもビールとは思えませんが。
 
 パッケージは表面が「泡立つチューハイ」「レモンアワー」「グラスに注いで泡チューハイ」とか、裏面には「グラスに注ぐと」「泡が立つ!!」など表裏違っていて、とにかく知ってもらうための説明をこれでもかとばかりに書きまくった感じです。手書きな感じはポップな感じもしますが、私(アンドレアス)はハタ鉱泉さんの「よいこのびいる」を思い出しました。
 


レモンアワー



ずばり言うとレモンヨーグルトサワーじゃないかと…


 飲んでみると結構しっかりしたレモンの酸味もあり、甘みも“甘っ!”というほどは甘くないような気がします。単なる甘みじゃなくて、甘酸っぱい感じがなにか乳性飲料の薄いやつみたいな感じ。スコールサワーとかヨーグルトチューハイとか、ずばりこれ!とはいえないけどだいたいそれくらいの味が舌に残ります。メロンクリームソーダのクリーム溶けかけの最後飲み干したときのような、甘くてすっぱくて乳、な感じです。その酸味にすっかりマスキングされてて、アルコール感はほとんど感じられませんでした。7%とはとても思えない飲みやすさがあります。
 
 

“泡”はもっと進化しそう


 原材料名を見るとレモン、ウオッカ、糖類/炭酸、香料、乳化剤、酸味料、ビタミンC。結論から言うと、泡のコントロールにとても重要なのが、“界面活性物質”の乳化剤。味に影響が出ちゃっているところはまだ改良の余地がありそうですが、この使い方が日々進歩しているのだと思われます。ちなみにビールの泡と乳化剤の関連は、乳化剤メーカーの「太陽化学」さんのHP(https://www.taiyokagaku.com/lab/emulsion_learning/11/)に詳しく書かれているのでご参考まで。

 なおうちではキンキンに冷えてる方がよかったので氷を入れて飲みましたが、氷に泡が残って、メロンクリームソーダと同じようにちょっとキタナイ感じがしました。メーカー的には飲むときは氷を入れるの推奨?入れないの推奨?


 
 ちなみに、最初の方で書いた3社3様の比較です。どれがどこのか、わかりますか??
 
レモンアワー3



            ②              
レモンアワー4




レモンアワー2




 

 回答は、①サントリーのレモンチューハイ「AWA'S」(2007)②アサヒビールの発泡酒「クリアクラフト」(2018)③サッポロビールのレモンチューハイ「レモンアワー」でした。





※「レモンアワー」の商品詳細は、こちらを参照してください。


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