食品や酒類、雑貨の輸入・販促コンサルティングなどを手掛けるフィデア(東京都港区)は、聖酒造(群馬県渋川市)と共同で、テキーラを使った梅酒「テキーラ梅酒シルエラ」を開発、12月19日(木)から販売を開始します。

 メキシコのテキーラ認証機関CRTによると、テキーラを原料として日本に輸出した記録はこれが2度目であり、梅酒にするのは初めてなのだとか。テキーラ梅酒「シルエラ」は仕込み期間の長さによって3週間の白ラベル、3か月前後の赤ラベル、1年前後の青ラベルの3種類となる見込みです。

 
 
テキーラ梅酒シルエラ

 テキーラによる公式なリキュール製造はたやすいものではなく、テキーラの輸出は認証機関によって厳しく管理され、同プロジェクトのための書類手続き等々で原酒を輸入するだけでも約1年の歳月を要しました。
 メキシコに在住するテキーラ職人の景田哲夫氏のサポートと、カスカウィン蒸留所の協力によって実現。また、創業から200年近くも続く老舗酒造メーカー「聖酒造」とのコラボレーションにより、付加価値の高い梅酒となりました。


 今回発売する「テキーラ梅酒シルエラ」は3週間という短い熟成期間ではあるものの、原酒であるテキーラの風味・梅の風味がバランスよく味わえる製品となっており、テキーラになじみのない方が飲みやすいよう、甘口に仕上げていることが特徴的。度数は22度と梅酒の中では比較的高く、ロックやソーダ割といった形でも楽しめるそうです。価格はオープン価格ですが、2000円台後半で販売される価格帯となる見込みです。


 一般にテキーラは「一気飲み」「二日酔い」といった酒類のネガティブなイメージの代名詞となっています。
 日本で女性にも人気が高い梅酒の原料として利用することで、リュウゼツランを原料としたテキーラの本来の美味しさに気づいてもらうための第一歩と考え開発されました。

 2020年2月には、3か月程度の熟成期間を経た第2段の「赤ラベル」を販売予定。11月ごろには1年程度の熟成期間を経た第3弾の「青ラベル」を販売予定。また違った味わいを楽しめます。




カスカウィンとは
脈々と受け継がれ蒸留所設立から現在2世代目を迎えたTequila Cascahuin(テキーラカスカウィン)蒸留所は、1904 年、ハリスコ州はバジェス地方、エル・アレナル自治区でその産声を上げました。現在に至るまで、顧客満足度の向上とテキーラ管理当局の基準を満たすべく健全な企業経営を続け、テキーラ界における老舗企業の1つに数えられています。原料であるリュウゼツラン=アガヴェを100%使った100%アガヴェ・テキーラは、いうなれば純米吟醸酒のテキーラ版。ストレートやロック・スタイルでお愉しみいただける逸品です。100%アガヴェのテキーラの中にも、コストカットのために製造工程を簡易化してテキーラ本来の味を失ってしまったブランドが散見されますが、Cascahuinでは現在でも頑なに丁寧な製造工程が守られています。