幻の泡盛スピリッツ「イムゲー」。10月2日にリリースベースの情報をアップしたものの「東京では手に入らないから」と思っていたら、売ってました、東京銀座。さすがのわしたショップです。
 
 お目当てはミニボトル3本セットだったのですが、これは沖縄ファミマ限定だそうで、さすがになかった…(売れ残ったら仕入れるように交渉してるんですと、わしたの担当者さん)。でも3種類とも店頭で試飲させてくれるだけでなく、グラスまでくれちゃう太っ腹対応!これは絶対行ってみるべきですよ!

イムゲー試飲3


 「イムゲー」とは。あらためて書くと「芋の蒸留酒ですが、芋焼酎かといえば、そうではありません。芋焼酎は、麹に水と酵母を加えて発酵させる一次仕込み、さらに甘藷を加えて発酵させる二次仕込みでつくられますが「イムゲー」は、二次仕込みの後さらに粉黒糖を加えて発酵させる「三次仕込み」を行います」というものです。

 泡盛は王宮のお酒で高かったので、庶民はその当時の主食の一つだった雑穀や甘藷、それとサトウキビを使った黒糖でお酒をつくっていたところ、泡盛よりうまいと評判にもなったものなのだそうです。今では甘藷の栽培はそれほどでもないため原料費が高くついて、むしろ泡盛よりお高めになっていますが、泡盛のスッキリ感、甘藷の香りとコク感、黒糖のまろやかさと微かな甘さがちょうどよく、いいとこどりで楽しめます。泡盛好き、芋焼酎好き、黒糖焼酎好きは一度是非飲んでみてほしいし、飲むと「なるほど!」な納得感が絶対あるはずです。


ちなみに店頭試飲で「飲んでみた」
 「多良川」は一番泡盛っぽいかも。苦みというか穀物感というか、いかにも泡盛のすっきりした感じがする一方、一番クセがあるようにも思えます。
 「久米島の久米仙」は香りが強く、麦のような香ばしさというかなんというか。やはり泡盛よりな感じがします。
 「請福酒造」は芋の感じが一番出ているかも。ふわっとした香り、口当たりのスッとした感じが一番バランスが取れてるように感じました。

 あと、3社が揃うアルコール25%に対して、「多良川」と「請福」が出してるアルコール分37%バージョン。こっちは芋の感じがだいぶ薄くなり、穀物感、スッキリサッパリした口当たりとのどごしが、より泡盛らしい感じになっていました。
自分からおすすめするのは25%の方かなあ。


イムゲー試飲2


 なお、購入したのは「請福」「白ラベル25%」
昔、石垣島に行ったときに、請福じゃなくて漢那蒸溜所の方を見学させていただいて、おかみさんからいろいろお話を聞けた思い出があるんですよね。いわく「島の泡盛をつくる男は全て琉球王朝に召し抱えられてしまうので、祭りに使う島の泡盛はみんな女がつくってた」んだそう。すごく想像が広がる話で、10年以上たった今でも覚えてたりします。なので何本かから選ぶときはいつも請福から。家ではストレート、ロック、水割り、炭酸割りと飲んでみましたが、どれでも香り立ちが良くて飲み欲&食欲をそそります。お酒の味を楽しみたいならロックくらいまで。でも炭酸割でも香りがしっかりするので、脂っこいおかずと共に飲むとガンガン杯が進みます。

 銀座わしたではしばらく売るようなので、銀座に行ったときは是非ゲットしてみてください。なおグラスは10月31日までです。

イムゲー試飲


カイロ団長も、飲んでみた
幻のお酒と言われてしまうと、私に味がわかるだろうか…とちょっと心配になりました。

香りは芋焼酎みたい。で、ひとくち飲んでみたら、やっぱり、芋焼酎っぽいな…。

ん?

でも、芋焼酎より後味すっきりしている。
芋の味のあとに麹の味わいがふわっとひろがります。泡盛みたい。

炭酸で割ったら、あら、もう大変。すいすい飲めちゃうし、お料理に合わせやすい!

他の酒蔵さんの「イムゲー」もぜひ、飲んでみたいです。



イムゲー試飲4 (800x450)


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