本坊酒造は、世界中で評価が高まっているジャパニーズウィスキーの需要拡大を受け、将来にわたる安定したモルト原酒の生産確保のため、マルス信州蒸留所のウィスキー生産設備を増強する。
 
 マルス信州蒸溜所は、1985年に竣工。ウイスキー需要低迷期に蒸留を休止していが、ウイスキービジネスが活性化する中、2011年に蒸留を再開。2014年、蒸溜釜を更新。2015年以降は、最大の稼働日数でモルト原酒の生産を行っている。
 そのため増産を見据えた樽貯蔵施設の整備と、老朽化した設備の改修が必要と判断し、ウイスキー蒸溜棟(樽貯蔵庫含む)、ビジター棟の新設、既存施設及び設備の改修整備を決定した。
 今回は、さらなる生産体制の拡充を図るため、2016年のマルス津貫蒸溜所、マルス屋久島エージングセラー新設に続く、マルス信州蒸溜所におけるウイスキー生産設備の増強となる。あわせてビジター棟の新設により、マルスウイスキーの魅力をより深く伝える生産拠点として、地域の観光振興に貢献すべく取り組む。

<マルス信州蒸溜所について>
 日本アルプス山系、駒ヶ岳の麓に佇むマルス信州蒸溜所は、蒸溜所としては日本一の標高798mの地にあります。ウイスキーの仕込み水は、標高3,000m級の山々に降り注いだ雨や雪解け水が、理想的な花崗岩土壌をくぐり天然のミネラル分をたたえた良質な水を、地下120mから汲みあげて使用していまる。満ちる清冽な空気、深い霧、雄大な自然林に囲まれ、最適な自然環境のもとで、ウイスキー造りが行われている。