テキーラ3



 明日2月22日は「猫の日」・・・
でもありますが、さけにゅー的には「マルガリータの日」のほうに広まってほしいです。

2月22日は“世界的に”マルガリータの日!

 「マルガリータの日」は駐日メキシコ大使館商務部が昨年定めたのもの。世界各地でテキーラをベースにしたカクテル「マルガリータ」を楽しむ「National Margarita Day」と同日に設定し、各地でイベントを行っています。個別にバーとかでマルガリータフェアをやっていたりするので、見つけたらぜひ注文してみてください。その時は「マルガリータの日だから」というと、バーテンダーさんから「こいつ、わかってるな」って目で見てもらえるかもしれません。

カクテル「マルガリータ」とは

 「マルガリータ」はテキーラを1/2、コアントロー1/4、ライムジュースまたはレモンジュース1/4をシェークし、グラスに入れて縁に塩を雪のようにまぶして出来上がりなカクテルです。伝統的なカクテルだけにいろいろなバリエーションがあって、ホワイト・キュラソーを加えたもの(カクテルがスノースタイルって言われるから、よりスノーっぽくしたのかも)、それをさらに映えらせたブルー・キュラソーを入れたり、クラッシュアイスを入れたりと、いろいろあるようです。

テキーラって?

 では、「テキーラ」ってどんなお酒でしょう。
テキーラ規制委員会(CRT)の説明によると、メキシコ・ハリスコ州にある村の名前「テキーラ」に由来すし、アガヴェアスル(竜舌蘭)を原料とする蒸留酒で、ハリスコ、ナヤリ、タマウリバス、ミチョアカン、グアナファトの指定5州で製造されたお酒です。原産地呼称(GI)で統制されているもので、メキシコ公式規格(NOMT)によって規定されているんだそうです。

 また、一般的なテキーラは51%以上がアガヴェアスル由来であれば残りは糖蜜とかショ糖、ブドウ糖なども加えてよいというもので、気軽に飲めるタイプ。一方、最近は100%アガヴェアスル由来のプレミアムテキーラが人気を集めています。アルコール分30%以上と焼酎以上に強いお酒ですが、少し冷やしてストレートで、たまにライムとかかじりながら楽しむのが正統派のようです。植物っぽい複雑な味(ちょっとアロエをかんだ時のような、とか思います)がすると思います。
 ちなみに、テキーラというと罰ゲームとかでショットグラスでイッキ、とかのイメージが強かったりしますが、メキシコ大使館では「いいお酒なので、ゆっくり味わって、楽しんで」とおススメしています。

熟成でクラスが変わります

 クラスで分けると、樽熟成期間3年以上の最高級のものが「エクストラアネホ(アニェホとも)」、熟成1~3年が「アネホ(アニェホ)」で、期間に応じて樽由来のニュアンスが出て、黄金色になります。
 樽熟2か月~1年が「レポサド」。薄く色づき、甘さ・フルーティさ・苦さのバランスがとても良いです。なおテキーラメーカーに「苦みを感じる」っていうと「ダメな酒認定されたと思って否定したりがっかりしたりする」って聞いたんですけど、実際どうなんだろう?
 0~2か月樽熟が「ブランコ」もしくは「シルバー」「プラタ」とかいろいろ。フレッシュ&クリーン、カクテルベースによく使われる、テキーラっぽいけどクセがない感じと言ったらいいでしょうか。あとこの「ブランコ」にほかのクラスをミックスしたり、カラメルで色付けしたものを「オロ」もしくは「ゴールド」と呼びます。熟成&高級感を出したかったんでしょうね。
テキーラ1

2018年テキーラデータ

 JUAST/テキーラフェスタ運営事務局作成の「テキーラジャーナル2019」によると、
18年生産量は30万キロリットル強で、100%アガヴェが16万キロリットルくらい、テキーラは14万キロリットルくらいで、16、17、18年と3年連続でプレミアムなほうが多くなっているようです。
 輸出はアメリカに18万キロリットル、次いでドイツ5400キロリットル、スペイン、フランス、イギリスと続きます。日本は6位で、アジアトップの有力国という位置づけです。
 ブランド総数はなんと1732銘柄!。もちろん、地酒的なものもたくさんあるのでしょう。日本での有名どころは「クエルボ」がダントツトップ。次いで「サウザ」。残りはだいぶ小規模になりますが、「ドンフリオ」とか「カサノブレ」とか、あと最近は「パトロン」なんか見るような気がします。

アガヴェ不足とか

 さらにちなみに、ですが世界的に人気が高まり(ジョージ・クルーニーがテキーラブランドを立ち上げたり売却したり、バブリーなところもあります)のため、原料のアガヴェの不足が深刻な状態にあると聞きました。その額、2年前の6倍!。1キログラム当たり3・7ペソから22ペソ(130円くらい?)なんだそうです。さらに、使えるアガヴェは本来7年~8年育てなければならないのに、原料不足から若いアガヴェにも手を付けている&何らかの理由で新規の作付けが進んでいないようです。今年あたり、ヤヴァくない??



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