煙っぽくてスパイシー、うっすらパイナップルなんかの感じもありました。

 
アードベッグ4


 ラムの樽で追加熟成したから<ドラム>って、なんだか語呂あわせみたい。フランス人だったら<ド・ラム>で「ラムの~」なんて風にとっちゃうのかな?日本人の私なんかは「ド直球」みたく「すっごいラム」な感じの先入観を持って飲んでみたのですが、パイナップルとピート、樽由来のカラメルなんかが合わさって「焼きパイナップルの汁を2~3滴、いつものアードベッグ10年に垂らすとこんな感じ?かな?」という印象でした。
 
 
アードベッグドラム
 MHDモエヘネシーディアジオさんは、アメリカ大陸産のラム樽で追加熟成した英・アイラ島のシングルモルト「アードベッグ ドラム」6月1日(土)から数量限定で販売開始しました。
 この時期の限定商品は、毎年5~6月にかけてアイラ島で行われるウイスキーの祭典、「アイラ・ウイスキーフェスティバル」のトリを飾るアードベッグ蒸溜所の「アードベッグ・デー」の、その年のテーマを表現して造られるものです。今年は彩り豊かで陽気なカリブの「カーニバル」のテーマにあわせ、陽気な音色を表現しました。バーボン樽で十分熟成したあとに、カーニバルの聖地カリブでは欠かすことのできないラムの樽で追加熟成を施しています。
 
 

アードベッグ3



色は濃い黄金色。香りはスモークしたリンゴやパイナップル、熟したバナナのアロマが次から次へと押し寄せる。アードベッグらしい松脂、木を燃やした煙のニュアンスを微かに感じる。ココアパウダーやシナモン、生姜で煮込んだデーツ、最後にラベンダーの華やかな香りが浮き上がってきます。
 味わいは、胡椒のようなスパイシーさと、力強いスモーキーさがアードベッグらしいオイル、タール、クレオソートや、ダークチョコレートとともに口いっぱいに広がる。次第に、クローブやリコリス、スモークしたバニラと生姜が混ざり合う魅惑的な味わいへと変化する。フィニッシュは強烈にスモーキー。芳ばしいコーヒーリキュールや甘美なスパイスが重なり合う、深みのある複雑な余韻が長く続きます。
  というのが公式のテイスティングノート。生姜で煮込んだデーツを食べたことのない貧乏舌の私の印象だと、ピーティで少し土っぽい感じと燻した煙の感じ、ピリッとした黒胡椒を噛んだようなスパイシー感はいかにもな「アードベッグ」の印象。そこに薄ーく、長ーく、甘くて酸っぱくてメリハリの利いた果実のパイナップルっぽさ、あとやっぱり甘い感じがバナナなのかなーというのが加わる感じで、煙くささ一辺倒よりも、飲める人の幅が広い印象でした。