なぜいなげやでセコマなんでしょう?
 近所のいなげやに、都内にもかかわらずなぜかセコマ「北海道メロンサワー」と「ガラナサワー」が売ってまして、まあ個人的な好みで「北海道メロンサワー」のほうを買ってみました。これが大正解!北海道民以外の入手難易度はだいぶ高そうなんですが、もし見かけたら購入をおススメします(基本的におススメのものしか紹介しない方針ではありますがw)。


セコマメロンサワー
 


 グラスに注ぐと赤肉メロンの色です。金時かぼちゃのようなオレンジ感の強い、ちょうどいい感じの赤さになってます。原材料にパプリカ色素とあるので、赤パプリカで色調をつけるのでしょうか。すごく食欲?飲み欲?をそそられます。飲んでみてもまさに赤肉メロン。青じゃないです。もっというと、メロンの果肉と種のついたズルズルの部分の間に溜まってる汁を全部チューハイに入れた感じ。きっとメロン好きも満足するはずです。

 果汁分0.2%、アルコール分3%のリキュール(発泡性)①。果汁分はもともと0.1%だったみたいですが、昨年に“果汁分アップ”。倍の0.2%になっています。

 原材料名のところは、メロン果汁、醸造用アルコール、乳清(ケフィア)発酵液、脱脂粉乳、糖類/炭酸、酸味料、香料、安定剤(大豆多糖類)、酸化防止剤(V.C)、パプリカ色素、(一部に乳成分・大豆を含む)--。「ヨーグルト?いいえケフィア」なんですね。

 販売者はセコマ。北海道ではセブンもローソンもファミマも勝てない無敵のコンビニ「セイコーマート」の運営会社。2017年からは持ち株会社化してるんですね。お酒の展開も独自路線で、ワインの品揃えなんかもコンビニなのにすごいものがあると聞いたことがあります。現社長のお父さんが十勝ワインの生みの親っていうこともあるのかなあ。

 製造会社は日本アスパラガス(北海道岩内郡)。よく知らない会社だったので調べてみたら、すごい会社だったのでちょっとご紹介。
 1922年(大正11年)に下田喜久蔵氏が岩内郊外で、日本で初めてアスパラガスの栽培・生産に成功。1951年(昭和26年)に現在の日本アスパラガスに。ホワイトアスパラガスの缶詰がヒットしアメリカにも輸出していたんだそう。缶詰ラインがあるからなのでしょうが副業で清涼飲料も造っていたんだそうです。
 96年には農産加工からは撤退して清涼飲料の製造に絞っていたみたい。2006年にサントリーの千歳工場(サントリーに北海道の工場があったの知らなかった!)を買い取り、製造機能をそのまま使ってサントリー製品のOEMを中心に、キリンビバや日本コカのOEM受託もしてるんだそうです。
 
 酒類製造免許は平成23年3月にリキュール免許を取得とあるので、ちょうど東日本大震災の大変な時に缶チューハイとかの製造免許を取ったんですね。急に取れるわけじゃないから、たまたま時期が被ったんでしょうね。でもおそらく、機能が止まった東日本の飲料工場の代わりにフル稼働したんじゃないかなと想像できますね。
 
 サントリーからの技術協力もあるのかもしれません。ストロングゼロの親戚みたいなものでしょうか。しっかりした技術力・開発力がよくわかるおいしい缶チューハイです。また買ってこよーっと。



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