サッポロビールはRTD「99.99(フォーナイン)」業務用市場専用の樽詰商品2品2月26日(水)から発売します。また家庭用市場では既存4品にこれまで限定としていた1品を加えた5品を通年商品として、中味とパッケージをリニューアルして3月31日(火)からリニューアル発売します。家庭用市場で昨年ヒットして、サッポロのRTD主力ブランドのポジションをつかみましたが、今年は業務用市場にも進出し、家庭用とともに”クリアなうまさ”を印象付けて、食事とともに楽しむお酒としての定番化を狙っていくようです。
99.99業務用

 業務用専用の「サッポロチューハイ99.99樽詰」は、飲食店での飲用時品質を追求。有機物割合0.01%未満の、99.99%高純度ウオッカを使用した、厚みのある味わいとクリアで飲み飽きしないうまさを実現しています。種類はプレーンとレモンの2種類。プレーンとはいいながら微かにレモンが感じられるといいますので、アルコールのカドをとるために少しだけレモン果汁を入れているようです。レモンはもっとレモンですが。どちらも炭酸だけ入れて飲んでもすっきりしておいしいそうです。アルコール分が缶より低い7%、8%になっているのも、飲みやすさのバランスをとった結果なのかもしれません。飲食店向けには、グループ会社ポッカサッポロフード&ビバレッジ社の割材シロップを共に提供するそうなので、相性が悪いわけがありませんね。
 各容量10l樽で、〈プレーン〉が参考価格3,190円、アルコール分8%。〈レモン〉は3,523円、アルコール分7%。

 
 缶のリニューアルでは「クリアスムース製法」(特許出願中)を採用していて、アルコールのとげとげしい香味や雑味が残らない、後味がさらにすっきりした飲み飽きないうまさに進化させています。限定品で人気の「クリアシークヮーサー」を追加した5品を定番の通年商品として販売します。パッケージは“NEW”アイコンを刷新しさらにシンプルで洗練されたデザインに仕上げています。

99.99リニューアル

各容量350ml缶、参考小売141円(税別)。500ml缶、191円。alc.9%。品目はスピリッツ(発泡性)①。

 
アンドレアスのメモ
 いよいよ業務用への本格進出です。ちなみにサッポロさんは大日本麦酒のころから業務用に強いので、コンビニでの並べ方の弱さからは想像できないほど、町の小さな飲み屋から大規模店まで採用されています。飲食店に配送している酒屋さんのトラックにかけられている黄色い遮光幌も、ビールが光で劣化することからサッポロさんが(酒屋さんからの「めんどくさい」等の声を押し切って)始めたことなんです。でも、今どきはビールオンリーというところも数が減り、サッポロさんはビール以外の多角化で後れを取っちゃった(不動産で安定してたから?)。蒸溜酒関係がめちゃめちゃ弱い(他のビール会社と比べて、ね)ので今はやりのチューハイでも後塵を拝していましたが、2026年のビール関係大変革に何とか間に合ったんじゃないでしょうか。

 蒸留酒関係の情報の続き。いま飲食店向けにサワー用のアルコールとして樽で提供している「氷彩サワー」(ひょうさいさわー)は継続のようです。サッポロ「氷彩」といえば昭和の時代から販売しているホワイトブランデーのブランド。つらつら考えると、サントリーは山崎、白州、アサヒは余市、宮城峡、キリンは富士御殿場と名の知られた蒸溜所を持っているのに対して、サッポロさんだけ無いんですね。その分ワインには昔から強かったので、だから岡山ワイナリーがらみでブドウの搾りかすからホワイトブランデーだったのかなと想像できます。焼酎事業、というかホワイトリカー系は2006年にキッコーマンさんから焼酎貴族トライアングルとかの事業を買ってからになります。業務用の甲類「サッポロ焼酎」なんかはそれ以後の登場ですしね。

 とにかく、サッポロさんはRTDにようやく本腰を入れるようになってきたみたいです。新商品発表会では「2026年にはRTDが今のビール類新ジャンルを超える市場規模になってるかも」とか言っていたようですし、何より営業部(事業部?詳しくはわからないけど)を去年くらいまでは「洋酒+焼酎+RTD」でチームにしていたのを組み替えて、「ビール類+RTD」「洋酒」「焼酎」にしたそうです。狙いがはっきりしてますよね。アンドレアス的には「せっかく紹介した新商品は、せめて発売日くらいどこのコンビニでも買えるようにしてほしい」ので、頑張ってほしいところです。

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