アサヒビールさんが本日9月29日(火)に発売した「ニッカセッション」、フライング販売とかも多かったようですがそれは置くとして、手に入れることができたので早速飲んでみました!

セッション飲んでみた6

アンドレアス(ウイスキー歴ん十年)の「飲んでみた」
まずはストレートで。しっかりした香りが立ち上ります。まずは柑橘オレンジっぽさがあります。それからちょっとすっきりしたリンゴのような香りもします。一方でスパイシーさもちょっとあり、ピートのニュアンス、バニラの香りも程よくあり、全体にしっかりと、かつバランスよく香りが広がります。

色は多少薄めの小麦色。透き通った黄金色にも見えます。口に含むとアルコールのとがった感じは全くなく、丸く滑らかな口当たり。モルトの甘さがしっかりあり、フルーツの感じ、スパイスの感じ、バニラのフレーバーなどがバランスよく感じられます。また塩味も多少あり、様々な味の協調はまさに“ハーモニー”だと思います。

 水割りで伸ばしてもこのバランスは取れたまま、しっかり飲みごたえある印象が飲みこんだ後もしばらく続きます。

 そしてハイボールでは少しスパイシーさと塩味が顔をだし、後口にすっきりした印象を与えるように思いました。

 あと、3つ全部試してしばらくした後のグラスからはバニラの香りがどんどん強くなっていく感じがしたので、時間経過とともに印象もどんどん変わってくるようにも思われました。

 2000円以下の日常飲みのウイスキーに慣れてきたとき、でも5000円くらいのにはまだ手が出ない時、まずは「セッション」に手を出してみるといいかもしれません。アルコールの刺激の違い、香りのたち方、味の広がりなど、2000円台のウイスキーではわからない味わいをはっきり感じることができると思います。
セッション飲んでみた7

カイロ団長(ウイスキー歴半年)の「飲んでみた」
初めてのウイスキー「飲んでみた」を書かせていただきます。
緊張する…。

まず、最初は柑橘系のフルーツみたいな香りがふわっとしました。時間がたつとカイロ団長初の「バニラ香」を感じることができました!
よく、ウイスキーのテイスティングで「バニラのような…」と言っているのを聞いて、ほんとにそんな香りがするのだろうかと半信半疑だったのですが、するものなんですね。ちょっと、感動。

ひと口飲んでみると、甘い。でも、グレープフルーツのような味わいが微かに。
飲み進めていくうちに、アップルパイとか洋梨のタルトの味わいがして、とくにパイ生地の香ばしい感じが口に広がっていきました。

これ、おいしいな。
「甘い」「ちょっと苦味」「香ばしい」「塩っぽい」等々…飲めば飲むほどいろいろな味を見つける(?)ことができて口の中が楽しくなる!

ハイボールにしてみたら甘さは控えめに、すっきりとした味わいになったのでお料理にも合うし、ストレートで飲めばスイーツでもいけそう。

あと、微かに樟脳の香りがしたけど、私だけ?
セッション飲んでみた8


アンドレアスの「行ってみた」
ところで、今年はマッサン&リタさんの結婚100周年にあたる年で、ニッカウヰスキーからは3月に「シングルモルト余市 アップルブランデーウッドフィニッシュ」「シングルモルト宮城峡アップルブランデーウッドフィニッシュ」も発売されていました。「お値段的に手が出ない・・・」ので自分とは関係ないイベントと思っていました。しかしたまたま産経新聞さんのこんな記事(産経WEST9月7日「世界に認められたジャパニーズウイスキー 知られざる発祥の地」)を見かけてしまい、さらにたまたま大阪に行く機会があって、摂津酒造跡に行ってきました!

摂津酒造は大阪市住吉区帝塚山東に存在した洋酒メーカー。資産家の阿部喜兵衛社長が設立し、明治40年ごろからアルコールの自社製造に力を入れ、岩井喜一郎が考案した岩井式連続式蒸留器をもって当時は国内3大アルコールメーカーの規模を誇った。そこに岩井のつてで入社した竹鶴正孝を英国留学させ、最新のウイスキー製造技術を日本に持ち帰る基礎を造りました。その後、同社でのウイスキー製造計画はとん挫しますが、竹鶴はサントリーでのウイスキー製造の後自らニッカウヰスキーを設立、岩井は本坊酒造マルス山梨ウイスキー蒸溜所の設計、摂津酒造は宝酒造に吸収合併され、その宝酒造は英国トマーティン社をいち早く買収するなど、その後の日本のウイスキーの大元と言っていいくらいの重要なところなんです。

まずは新大阪からスタート。御堂筋線乗り換えなしで20分くらいで天王寺駅に到着しました。ここからは路面電車、阪堺電軌上町線に乗り換えました。東京、札幌、函館、広島、長崎、熊本、鹿児島には乗ったことあるのでこれが8路線目のチンチン電車。小学生とか乗ってて、すごく街に溶け込んでる感じでした。
セッション飲んでみた5

そして8駅目で神ノ木駅下車。
セッション飲んでみた4

ここは少し小高くなっていて、車道まで階段で降ります。
セッション飲んでみた3

右に曲がってすぐ、南海高野線の踏切を渡って、すぐ右が目的の「神之木公園」。
セッション飲んでみた2

その奥の方に目的の「摂津酒造跡」の石碑がありました。建立されたばかりなのでまだピカピカです。

ただここ、公園自体はそれなりの面積があるのですが、三方を市営住宅に囲まれているので、見下ろされているみたいで全く落ち付けません。まるで「童夢」とか「カンフーハッスル」みたいなところにあります。バシバシ写真撮ってたら団地から出てきたご夫婦から怪訝そうな目で見られたので早々退散してきました。でもまあ、団地周りの区割りから蒸留所の大きさとかも推測できて、行った甲斐ありました。

セッション飲んでみた
なお帰りには天王寺駅の近くの「バー・ピーコート」にも寄ってきました。先の新聞記事にも出ている、女性初のマスターオブウイスキーの森田規代子さんがご夫婦で開けているお店です。昨今の事情で店内でも落ち着いてないと、と思ったので店内写真はありませんが、ゆっくり落ち着けるお店でした。
11月はマッサンが帰国、帝塚山に居を構えて100周年ということですので、根津酒造跡→マッサン&リタの家→バーピーコートという巡礼コースなんていかがでしょう?


やすみ時間



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