【行ってきた】台湾のウイスキー、老酒、ビール<ウイスキー篇②‐オマー> 
あわせてお読みください。


 台湾のお酒と言えば米酒(ミーチュウ)、老酒(ラオチュウ)、あと台湾啤酒(ピーチュウ)くらいしか知らなかったのですが、10年位前から台湾ウイスキーのことを少し聞くようになった、と思ったら一気に有名になり、今や台湾を代表するお酒と言えるくらいになったのではないでしょうか。日本から台湾、台北から宜蘭(イーラン)までがそれほど遠くないこともあって、結構気軽に行ける場所になっているようです。

 私、たやまも2年ほど前に見学に行きました。そのころは「さけにゅー」もやっていなくて放置していたのですが、大掃除の際に久しぶりにパンフレットなどを見つけ、その時を思い出しつつ台湾のお酒事情(当時の)などをまとめてみました。

カバラン0

【台湾ウイスキーことはじめ-KAVALAN蒸溜所】
 台湾におけるウイスキーの歴史は浅く、2002年のWTO(世界貿易機関)加盟に伴う酒とタバコの専売制廃止で、民間企業がお酒の製造に参入できるようになったことがきっかけです。
 
 先駆けとなったのが金車グループの金車股分有限公司「KAVALAN」蒸溜所。もともと洗剤など台所用品から、缶コーヒーやジュースなどの清涼飲料に進出して急成長した同グループは、ビール事業への参入を前提に1995年に現在のKAVALAN蒸溜所がある宜蘭市に工場敷地を取得したそうです。でも実際に専売制が廃止されるまでは7年を要するわけで、水質の良さからミネラルウォーター工場としてスタートしたんだそうです。翌年には日本の大塚製薬と合弁でポカリスエットの現地生産をしたり、98年には「Mr.ブラウンコーヒー」(スタバみたいなコーヒーショップ)の店舗出店と手広く事業展開するなかで、2002年にようやく民間企業の酒類販売解禁を迎えます。

カバラン1

 当初の予定ではビールへの参入だったはずですが、いきなり専売公社の壁は厚かったのではなかったかと思われます。「自由な発想の中で様々な酒類事業を研究し、成長性を探ってきたなかで、海外でも人気で成長が見込めるウイスキー市場への参入を決めた」(李玉鼎社長)と話しているそうです。たやまの私見ですが、李社長が明治大学出身で、そのころの日本市場はウイスキー(バーボン)ブームだったことも多少影響したのではと思ったりします。でなければ英国で「台湾の(亜熱帯)気候では無理」と断言されたのにGOサインなんか出さないんじゃないかな。

カバラン2

カバラン3

 とにかくそれで2006年3月にKAVALAN蒸溜所が完成します。当初はポットスチル2セット4基からはじめ、2016年1月に3セット6基を増設。さらに2016年12月に第二蒸溜棟で5セット10基を増設し、合計10セット20基が稼働しています。全てフォーサイス社製。サントリー山崎蒸溜所、白州蒸溜所がともに16基なので1蒸溜所としては東洋一の規模と言えます。生産規模は年間1000万本以上だそう。

カバラン4

カバラン5

 水は背後の雪山(セツザン)山渓の天然水(中硬水)、モルトはスコットランドのベアード・モルティングス社でモルティング済みのものを輸入。酵母は南アフリカ産、フランス産の市販酵母を使用。
訪問時にはすでに連続式蒸留器も備えられていたものの製品はまだ販売されていませんでしたが、その後「KAVALAN GIN」が発売されました。

カバラン6

カバラン7

 蒸溜所内には樽工場も併設されています。良質な樽の安定した入手先を確保しているそうで、その樽はKAVALAN独自のSTR製法(Shaving Toasting Recharring)により、平均3㎜のシェービングを行った後、再焼き入れ(リ・チャーリング)した樽を使って様々な複雑味を表現しているそうです。

カバラン8

 樽詰め後は5階建ての熟成庫で熟成。最上部は42℃、最下部は27℃と相当の温度差があって、“庫内の微気候(ミクロクリマ)”と表現していました。この温度差によって、欧米で得4年かかる熟成に1年半で到達する速度と、メロンやマンゴーなどの南方らしい独特の香りを生み出すんだそうです。180ℓ~200ℓのバレルは最下部で縦置き、500ℓのパンチョン樽やバット樽は最上部で横置きしていました。

カバラン9

カバラン10

 蒸溜所内には「ウイスキーができるまで」の見学コースも充実していて、原料から製品化まで丁寧に説明していました。台湾はもともと米食文化で、お酒も米原料のものほど麦原料になじみがない(ビールは別にして)ことから、詳細に説明して理解してもらうことでファンを増やそうという狙いがあるんだそう。

カバラン11

カバラン12

ピカピカの施設で、すり鉢型のホールや会議室などなど、ちょっとしたイベントホールとしての機能も備えているのには圧倒されました。土産物ショップやMr.ブラウンコーヒーショップもあってゆっくり楽しむことができます。初日にここへ直行したので、台湾の初トイレがここ(台湾の一般的なトイレでは水洗だけど紙は流せない)だったのでちょっとびっくりしましたが。

カバラン13

カバラン14

行き方は、台北からは高速バスで宜蘭バスターミナルまで1時間前後、そこからタクシー利用で片道20分ほど、料金はだいたい300元(1100円くらい)のようです。私は知り合いの車で直接台北から蒸溜所へ向かいましたが1時間半くらいかかりました。それでも、2006年に「雪山隊道(トンネル)」が開通してからは、半分の時間に短縮されたのだとか。見学は随時受け付けているけど、言語は中国語か英語(日本語が話せるスタッフがいることもあるみたい)でした。

カバラン16


カバラン15
              周りは広々、田んぼと畑が広がります。



さて、話は変わりますが、今年はたくさんの方々にさけにゅーを見ていただきました。
それが励みになり毎日更新することができました。
どうもありがとうございます。

2021年もどうぞよろしくお願いいたします。

みなさま、良いお年を!


スポンサーリンク(楽天)

KAVALAN カバラン ディスティラリーセレクト 700ml 40度 シングルモルト ウィスキー whisky 台湾 カヴァラン [長S]


スポンサーリンク(楽天)

ウイスキー 正規/カバラン ポットスチルボトルギフトセット/シングルモルト/台湾 KAVALAN SINGLE MALT WHISKY/POT STILL BOTTLE GIFT SET


スポンサーリンク(amazon)

【コンクール多数受賞、スピリッツ界の新勢力】カバラン コンサートマスター [ ウイスキー 台湾(台湾省/中華民国) 700ml ] [ギフトBox入り]


スポンサーリンク(amazon)

カヴァラン (カバラン) ポーディアム シングルモルト 46度 700ml ■入荷ごとに箱のデザインが異なります。 [並行輸入品]



にほんブログ村 酒ブログへ
にほんブログ村