お寺の釣鐘などを製造する最大手メーカーの老子(おいこ)製作所(富山県高岡市)が6月28日、民事再生法の適用を申請したそうです。梵鐘や仏具なら当blogで報じることは全くないのですが、問題は鋳造製ポットスチル「ZEMON(ゼモン)」の共同開発者だということ。ウイスキーに関係するので、紹介しておきます。
写真は、鋳造製ポットスチル「ZEMON」特許取得時のニュースリリースより
東京商工リサーチのHP(https://www.tsr-net.co.jp/)によると、
(株)老子製作所(TSR企業コード:590007238、法人番号:8230001009778、高岡市戸出栄町47-1、設立1946(昭和21)年4月、資本金1250万円、老子祥平社長)は6月28日、富山地裁高岡支部に民事再生法の適用を申請した。負債総額は約10億6000万円。
とのこと。
老子製作所は江戸中期創業。梵鐘では国内シェア7割とあって「広島平和の鐘」「沖縄平和祈念堂」「京都西本願寺」「成田山新勝寺」「比叡山延暦寺」とか超メジャーなお仕事が並びます。そのうえ、最近ではGRN、富山県と共同で鋳物製蒸留器「ZEMON」特許の特許を取得しています。
「ZEMON」は高岡銅器の梵鐘の技術から生まれた全く新しい蒸留器(ポットスチル)。GRN傘下のウイスキー蒸留所である若鶴酒造三郎丸蒸留所と、梵鐘造りの名匠である株式会社老子製作所および富山県産業技術開発センターの共同で2018年12月に開発されました。
従来のポットスチルは純銅の板金を溶接加工したもので、製作にたいへんな手間と長い時間がかかるうえ、銅板の厚みに限界があるため寿命も限られたものになっていたそうです。それをZEMONでは鋳造工法にしたことで、①高耐久・短納期②銅錫合金製で2つの金属の効果で酒質の高品質化に寄与③高い蓄熱性で省エネを実現ーーしました。
これだけの大きな物体の鋳造に必要な設備を持っているのはここしかない、ということで、本来ならウイスキーなどとは全く縁がないはずの老子製作所さんに依頼していたはずなので、今後どうするのかどうなるのか。少なくとも蒸留器の新造は難しくなったはずで、ZEMONで造ったウイスキーの希少性が上ってしまうかも。今後の推移を見守っていく必要があるでしょう。
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「ZEMON」は高岡銅器の梵鐘の技術から生まれた全く新しい蒸留器(ポットスチル)。GRN傘下のウイスキー蒸留所である若鶴酒造三郎丸蒸留所と、梵鐘造りの名匠である株式会社老子製作所および富山県産業技術開発センターの共同で2018年12月に開発されました。
従来のポットスチルは純銅の板金を溶接加工したもので、製作にたいへんな手間と長い時間がかかるうえ、銅板の厚みに限界があるため寿命も限られたものになっていたそうです。それをZEMONでは鋳造工法にしたことで、①高耐久・短納期②銅錫合金製で2つの金属の効果で酒質の高品質化に寄与③高い蓄熱性で省エネを実現ーーしました。
これだけの大きな物体の鋳造に必要な設備を持っているのはここしかない、ということで、本来ならウイスキーなどとは全く縁がないはずの老子製作所さんに依頼していたはずなので、今後どうするのかどうなるのか。少なくとも蒸留器の新造は難しくなったはずで、ZEMONで造ったウイスキーの希少性が上ってしまうかも。今後の推移を見守っていく必要があるでしょう。
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