RTDやビールばかりじゃなくってたまにはいいワインでも飲んでみようっていうことで、今日の【飲んでみた】は「シャブリ・プルミエ・クリュ・モンマン2018」(ドメーヌ・ジャン・コレ)です。

ドメーヌジャンコレ

 2018年は難しい年だったと聞きますが、そこは300年以上にわたってシャブリでワインを造り続けてきたジャン・コレ。さすがの安定した品質なんだと思います。正直言ってウチでは乱暴な扱いをしてしまったのですが、ちょっとやそっとじゃ崩れようのないしっかりした酸味、スイカに塩をかけた時のような微量の塩味で強調されたような甘い果実感、ちょっと石っぽいような石灰のようなミネラル感とかしっかりと感じられます。やっぱりこのくらいのランクのワインになると、一筋縄では説明できないような複雑に入り混じった香り、味わいがあります。さすが小売りで5,000円前後のワインは、ソムリエさんが一所懸命説明してくれそうなおいしいワインでした。

 「シャブリ」はフランス・ブルゴーニュ地方でも北側の飛び地みたいなところが産地です。ブドウ品種はシャルドネ一択、できるワインは白一択になります。長年の歴史の中で日当たりが良い・風が通る等の最良の畑はグラン・クリュで1万円以上、続くプルミエ・クリュが5000円以上、山すそとかそれほど良い場所ではない畑のものがシャブリ、シャブリ独特の風味をもたらすキンメリジャン(貝殻など含む石灰質と泥灰質土壌)ではない畑のプティ・シャブリ(いずれも2000円くらいから)になります。味は、一番安いプティ・シャブリでも爽やかでフルーティ。柑橘系にも似た酸味でお料理にはよく合う(ただしごはんには合わないと思うので、おかずだけ)ので、安めのものでもおススメ。ただその美味しさはあくまでそのランクなりのもの。グラン・クリュを超える掘り出しもののプティ・シャブリなんか絶対に出てこない、それはそれは明確にランクが決まっている世界です。
 ちなみに「シャブリ」は地名&ワイン名「プルミエ・クリュ」が畑の格付け「モンマン」はその畑の名前です。
 
飲んでみた「ドメーヌ・ジャン・コレ」DSC00223
 
 ドメーヌ・ジャン・コレは1792年からワイン造りをしてきた家系で、以前はワイン商に売り渡していたものを1954年から自社ボトリングして販売。その数年後にアメリカに輸出して大成功を収めたシャブリの代表的生産者。畑の個性に応じて最良の醸造方法を選択するスタイル。ヴァイヨンの南の丘にあるモンマンは力強い味わいが特長で、ボリュームのあるワインをオールステンレスで発酵・熟成。木樽に比べシャープな酸に仕上がります。


アンドレアスの懺悔
 そんな感じのおいしい「モンマン」を、鯛の塩焼きで飲もうかなと思って開栓したもののそのタイミングでは飲めず、コルクを戻して2週間以上も常温で置いてしまいました。しかも合わせたのは肉じゃが。それでも大変美味しくいただけました。高いワインは逆境にも強い、そんなフォローをしておきたいと思います。

しまったうさぎ

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