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 RTDは、ほぼ一年丸々“家飲み”だった2021年もしっかりと市場拡大を果たしたようです。レモンフレーバーの深掘りや限定品のバラエティ展開など、次々と新しい話題を発信するRTDの今年はどうなるでしょうか?進化系の一つと個人的に思っているカクテル系プレミアムRTD、成城石井の缶カクテル「Singapore Cooler」「Shibuya Cooler」【飲んでみた】のでご紹介します。

 この2品は日本・シンガポール国交回復55周年を記念して、2021年11月に成城石井店頭で行われた「シンガポールフェア」に合わせて発売されたもののようです。

これはもうバーで飲むカクテル

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 「Singapore Cooler」
は缶を開けるとふわっと広がるベリーの香り。印象としてはラズベリー、カシス、ブルーベリーのミックスで、“目に良さそう”とか思うくらい。液色もルビーやガーネットを思わせるキラキラした赤みがあって、絶対にグラスに入れた方が気分が高まります。口に含むとベリーの味にジュニパーベリーのスパイス感、そしてライチリキュールのようなオリエンタルな甘み、ふわっと鼻に抜けるバラの香りが高級感を増します。ボトルから注ぐだけなのに、目の前でシェイクしたかのような、素材の混然一体感は、一度は試してみるべき価値があると思いました。

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品目はリキュール(発泡性)①。原材料はスピリッツ(国内製造)、リキュール、ベリーミックス果汁(ストロベリー、ブラックカーラント、ブルーベリー、レッドラズベリー)、果糖、レモン果汁/炭酸ガス、香料、酸味料。

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 「Shibuya Cooler」
は白ワインのような色味で、香りはおとなしめ。でもグラスに入れると一筋縄にグレープフルーツとは言えない複雑な香りが漂ってきます。それもそのはず、カクテルでは珍しいほうじ茶を使用とのこと。グレープフルーツのフルーティさの中にある苦みとほうじ茶の苦みが繋がり、さらにアールグレイも使っていてベルガモットの香りもまじりあいます。ほうじ茶の枯葉のようなニュアンスがしっかり仕事をしているので、飲む側の味覚センスも問われそうな上級者向けのカクテルみたいですが、がっつりお肉とか味の強いものとの相性がよさそうでした。

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品目はリキュール(発泡性)①。原材料はグレープフルーツ果汁(イスラエル製造)、醸造用アルコール、果糖、茶葉(アールグレイ、ほうじ茶)/炭酸ガス、酸味料、香料。

 製造所はいずれもモンデ酒造(山梨県笛吹市)。ここはボトル缶を使った缶ワインの製造が盛んで、今回のRTDも同形状のボトル缶が使われています。

超一流の共同開発者

 「Singapore Cooler」はシンガポールのバー「Jigger &Pony」と共同開発。「Jigger &Pony」といえば、英ウィリアム・リード・ビジネス・メディアが毎年発表している「アジアのベストバー50」で2020年アジア1位、21年はシンガポール1位でアジア2位、そして「世界のベストバー」で2021年に9位だった超トップクラスのバー。そして「Singapore Cooler」のアレンジ元になっているのは、バーマネージャーの江口明弘さんが開発したオリジナルカクテル「Little Red Dot」です。その語源は、隣国インドネシアがシンガポールを“小さな赤い点に過ぎない”と揶揄したのを、シンガポールのリー・シェンロン首相が逆手にとって赤い点のもとで国民が一致団結したというストーリーから。まさにシンガポールを象徴するカクテルとして現地で支持されています。

 一方の「Shibuya Cooler」は東京・渋谷のバー「The SG Club」と共同開発したもの。「The SG Club」といえば「アジアのベストバー50」で2021年3位で日本最高位。またファウンダー&バーテンダーの後閑信吾さんは、その年のバー業界を代表する人物に送られる「Roku Industry Icon Award」も受賞しています。茶道を習得してカクテルやバーでの所作に“お茶”を積極的に取り入れていることでも知られ、今回のカクテルにも使われています。


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 ちなみに渋谷のSG Clubは渋谷公会堂のすぐ近く、今やってるかわかりませんが、ランチのカレーもおいしかったです。あと、すぐ近くにはバー&居酒屋融合スタイルの「SG Low」というお店があって、「四川檸檬サワー」とか「煙と塩とレモンサワー」とか攻めてるレサワメニューが楽しいお店でした。

価格が気になる…でも一度飲んでみてほしい

 どちらも容量270㎖で希望小売は549円(税込み)。缶チューハイが350㎖で155円が一般的な価格ですから、容量のことも考えると5倍近い価格差。棚に伸ばした手が一旦止まるくらいのインパクトはありますが、物は考えようです。
 
 シンガポールや渋谷で飲むと1杯1000円前後のものが500円、しかもカクテルグラスやらの容量を考えると2杯取りはできるのでさらにその半分と考えればお得!なはず。普段は缶チューハイしか飲んでないけど新しい味の世界を覗いてみたい人、バーのカクテルって飲んだことないけど興味はある、っていう人なんかには絶対おすすめ。

とにかく、世界でもトップクラスのバーテンダーの味の片鱗くらいは感じることができるので、試して損はないと思いました。

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