ガイアフローディスティリングは、静岡蒸溜所の蒸留機「K」シリーズの本格スタートとなる「ポットスティルK 純日本大麦初版」を6月中旬に発売します。販売は全国の酒販店及び通販サイト「WHISKY
PORT」で。WHISKY PORTでの抽選は5月31日までに登録した会員及びメールマガジン会員のみに告知します。
「ポットスティルK 純日本大麦初版」は、同蒸留所の1stリリース「プロローグK」の流れをくむ“本章”の1stリリースの位置づけ。
最大の特徴は原材料のモルトに日本産大麦を100%使用していること。日本のお酒としてのテロワール(土地の個性)の重要性から、あえて原価の高い日本産大麦麦芽を使用。日本産らしい繊細さと柔らかでなめらかな甘さがあり、海外産大麦とは違った、テロワール豊かなお酒となったそうです。
静岡蒸溜所では2016年の操業開始当初より日本産大麦麦芽での仕込みを開始し、毎年継続して使っています。
なお、2018年からは“完全静岡”を目指して静岡産の大麦栽培に取り組んでいますが、今回の商品には静岡産大麦麦芽の原酒はブレンドされていないので、それは今後のお楽しみのようです。
「ポットスティルK」は、奥静岡の豊かな自然の中で最低3年から最長5年熟成した原酒を使用。同じ条件(日本産大麦麦芽、蒸留機「K」使用)を満たす様々な樽のブレンドを重ねて完成させました。
プロローグKの後継であり、単一初留蒸留機からの原酒で造られていることを表すため、「ポットスティルK」としています。そして、日本産大麦麦芽100%使用の「純日本大麦」と、ファースト・エディションを示す「初版」を冠しています。
日本産大麦麦芽での蒸留は全体の生産量の中でもまだ少ないため、今回のリリースは国内販売数量2,500本限定となります。
種別 ジャパニーズウイスキー
アルコール分 55.5%
容量 700ml
原材料 モルト(国内製造)
樽 バーボン樽、ワイン樽
希望小売価格 18,150円(本体価格:16,500円)
販売数量 2,500本(国内販売)
ガイアフロー株式会社代表取締役の中村大航氏のコメント
「ようやく日本大麦100%のシングルモルトが出来ました。日本の大麦で造ったウイスキーを飲んでみたいと思い、スタートしたプロジェクトですが、今回、日本らしさが十二分に詰まったお酒に仕上がったと思います。ウイスキーのテロワールを感じていただければ嬉しいです」。
既によく知られていることですが、蒸留機「K」は閉鎖された軽井沢蒸溜所から移設されたものです。蒸留機の特徴は、間接式蒸留(蒸留機内部のパイプ内をスチームが通ることで加熱)、細く長いラインアーム(蒸留機から冷却装置へつながるパイプ)。「K」で初留を行うことで、軽やかで華やかな原酒が造り出されます。
もう一つの初留蒸留機「W」は世界的にも珍しい薪を使った直火蒸留(薪のかまどの上に薬缶が載っているような感じ)で、パワフルでコクのある原酒が生み出されます。
この蒸留機ごとに造り分けた製品を同社では「シングルウォッシュスティル・ウイスキー」としています(※ウォッシュスティル=初留蒸留機)。シングルモルトウイスキー(単一の蒸溜所で大麦麦芽原酒のみを使用して造られたウイスキー)であるだけでなく、単一の初留蒸留機からの原酒のみで構成することを示しています。
この製法は世界的にも非常に珍しいため、静岡蒸溜所特有の表現なのだそうです。
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