「リンドーズ」“蒸留酒”の語源を繋ぐ蒸留所初のシングルモルト : さけにゅー（酒NEWS）

　
　都光はリンドーズ・アビー蒸留所の初リリースとなるシングルモルト「リンドーズシングルモルトMCDXCIV（1494）」を6月14日（火）から販売開始します。

　蒸留酒の語源としてよく取り上げられる、1494年のスコットランド王室財務係の記述「王命により修道士ジョン・コーに8ボルのモルトを与えアクアヴィテを造らしむ…」に出てくる、修道士ジョン・コーが所属していたのがリンドーズ修道院で、その跡地に2017年に創業したのがこの蒸留所です。

　曾祖父の代からこの土地で農業を営んできた、創業者のドリュー・マッケンジー・スミス氏がこのいわれを知り、蒸留所建設に着手。高名な蒸留酒コンサルタントのジム・スワン博士の手を借り、スチルの形状から樽の構成まで指導を受けて完成させました。ジム・スワン博士といえばアイラのキルホーマン蒸留所や台湾のカバラン蒸留所建設も手掛けています。残念ながら2017年に亡くなっていて、この蒸留所の完成を見ることはなかったと言いますが、蒸留所のメンバーシップ制度の名誉会員としてその名を残し続けているそうです。

　その蒸留所から初めてのシングルモルトが3,000本入荷。その内650本が1stリリース記念限定ラベル「リンドーズシングルモルトMCDXCIV（1494）コメモラティブファーストリリース」として入荷します。

　「リンドーズシングルモルトMCDXCIV（1494）」は、1stフィルバーボン樽熟成原酒、1stフィルオロロソシェリー樽熟成原酒、そしてジム・スワン博士が開発したSTR樽（再活性化した赤ワイン樽）熟成原酒をブレンド。エレガントで優しいバニラの香り、まるで果樹園にいるかのような果実の香りと洋梨のドロップ。口あたりは非常に滑らかで、バニラやドライフルーツ、柑橘のアクセントと、スパイスが完璧なバランスです。

アルコール分　46％

容量　　　　　700ml
希望小売価格　6,500円＋税

　また「リンドーズアビーアクアヴィテ」を再発売します。かつてリンドーズ修道院で造られていたという1494年当時のレシピを再現したアクアヴィテ。大麦麦芽を原料としポットスチルで蒸溜したスピリッツに、敷地内で収穫したクリバース、スイートシスリー、ダグラスファーなどのハーブと、スパイスやドライフルーツを、糖分を加えずに約7日間浸漬している。クローブやジンジャー、シナモンなどのスパイスやハーブの香りと、その奥には桃やアプリコットなどフルーツのニュアンス。味わいはスコッチウイスキーのようなモルティーさとオレンジを想わせる柔らかな甘みがあり、ロックはもちろんオールドファッションドスタイル、ミントやシュガーを加えてモヒートでも楽しめます。