
1月6日には4社の先頭を切ってアサヒビールが発表しました。内容は概ねこの通りです。
・10月に2回目のビール減税=2026年のビール類酒税一本化に向けた改正第2弾で、今回はビールが6.65円減税、発泡酒は据え置き、新ジャンルは9.19円増税で発泡酒と同一酒税になるので、ビールには追い風、新ジャンルには向かい風。
ビール類全体の総市場では3~4%減の見込み。
・「ラグビーW杯2023フランス大会」=RWC2023は9月8日開幕。アサヒビールがアジア企業初の“ワールドワイドパートナー”として参画。「スーパードライ」が大会オフィシャルビールになることから、グローバルで拡売チャンス。日本国内でも専用TVCMや販促イベント、スーパーや飲食店でのフェア等を大々的に行っていく予定。
・「スーパードライ」はフルリニューアルが成功し、2022年実績は前年比113.2%の6,888万ケース(633㎖×20本換算)と成長。2023年はRWC2023を活用した販促・広告、「生ジョッキ缶」の提案、「工場できたてうまさ実感パック」、「THE FIRST TAKE」とコラボ、「スーパードライ ミュージアム」リニューアル、樽生品質価値向上に取り組み、前年比101.2%の6,970万ケースの計画。
・「アサヒ生ビール」は2月14日(火)から「マルエフ」の中瓶500㎖と缶250㎖、「黒生」は缶250㎖を数量限定発売。「マルエフ」と「黒生」を半々で注ぐ「ハーフ&ハーフ」、2:1で注ぐ裏メニューの「ワンサード」、先に「マルエフ」から注ぐと泡が白く、「黒生」からだと黒くなる「白泡/黒泡」の飲み方提案を行っていく。
・発泡酒と新ジャンルは、新ジャンルの増税で厳しい環境下にあり、塩澤賢一社長の「そこまでのブランド数は必要ない」というコメントもあり、淘汰が進む予想。その中で健康ニーズをつかんでいる発泡酒「アサヒスタイルフリー<生>」、新ジャンル「アサヒオフ」に注力。新ジャンルは「クリアアサヒ」「アサヒ ザ・リッチ」で飲用喚起を図る。
・その他では、ビールで情緒や世界観への共感を生む新価値提案を進める計画。「ホワイトビール」や「ヨルビール」、web活用のテストマーケティング商品「ユルユルエ~ル」などがこのカテゴリーで、若者層の需要拡大に取り組む。
・RTDは“お客様価値”に基づいた、今までとは一線を画すブランド・商品を開発する。これまでのすべての固定観念を超えていく活動をスタート。エリアテストマーケティング(資料を見ると東北・中国四国・九州が対象エリア?)で新たな枠を創造して早期に全国展開を進め、NEXTレモンサワー創出、2025年には1.5倍成長する3か年プロジェクトをスタート。
・ウイスキーは「竹鶴」「余市」「宮城峡」のプレミアムレンジに注力。「2024年のニッカウヰスキー創業90周年の準備期間と考えている」。
・ワインは新ブランドの展開やエノテカとの連携により、高付加価値ワインの幅広いラインナップを活かし、ワインの魅力を発信。
活動
「スマドリ」の輪を広げ、その理念に賛同する吉本興業と大型コラボレーションを実施。Z/ミレニアル世代にも「スマドリ」の輪を広げる活動として、渋谷のスマドリバーから生まれた新商品を3月に発売するほか、コラボ商品や企業コラボ、大学連携や渋谷との連携で、「BAR価値向上-飲まない人の聖地へ」を軸にした新価値提案を行っていく。
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