アイリッシュウイスキー界隈がだいぶアツいらしいです。新興Bが老舗のJを抜いたとか抜かないとか。新ブランドも続々登場していて、価格もスコッチと比べてそれほど上がってない。そんなタイミングでアイリッシュウイスキーの味見にちょうどいい商品が登場しました。
「アイリッシュウイスキー ハイボール イーガンズ」がセブン&アイグループ限定で5月28日(火)発売。さっそく【飲んでみた】のでご紹介します。

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 缶を開けただけではあまりわかりませんが、グラスに注ぐと爽やかな青リンゴの香りがまず感じられます。酸味系の果実、フルーティーで華やか。さらにエルダーフラワーやジャスミン系のすっきりしとした白い花の香りも少しあるように思います。色は薄め。

飲んでみると大麦の香ばしさ、黒コショウなどスパイス系、ナッツ系の味わいもあります。コクはそれほど強くはありませんが、さっぱりとしたウイスキーハイボールを楽しむには、これくらいでいい、そんな感じです。

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それなりに個性が感じられるわりにはペアリングの際に強く主張してこない、なので毎日飲んで飲み飽きしない、そんなウイスキーハイボール缶だと思います。

缶体に表記されているブレンドの仕様だと、厳選した4種類の樽(ファーストフィル・バーボン樽、ヴァージンアメリカンオーク樽、ペドロ・ヒメネス樽、ピノー・デ・シャラント樽)で熟成したウイスキー原酒をブレンド、とのこと。

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これは今年発売されたウイスキー「イーガンズ・ボンダーズブレンド」と同じブレンドです。ただ、その原酒のテイスティングノートで言うとバターを感じるスパイシーな香り、ココナッツやクローブ、甘くナッティーでクレームブリュレのような味わいにウッディな後味、ドライフルーツのような余韻とあるのですが、ハイボール缶を飲んだ時の印象とはだいぶ違うように感じるのですが・・・。皆様実際に試してみてほしいところです。

ちなみに、アイリッシュウイスキーは3回蒸留、未発芽大麦やその他穀物も使ったモルト、ピートを使わないというのが一般的に知られているイメージです。ピートに関してはあくまでイメージに過ぎず実際には使っているものも少なくないので、あまりピートの有無を意識しない方がいいかもしれません。大麦麦芽以外も使うことでシャープな口当たり、それをまろやかにする3回蒸留で、酒質はライトですっきりとした味わいのものが多いという感じです。

ちなみにピート香が強くてヨード香もあったりするのはアイリッシュではなく“アイラ”です。混同して覚えてしまう人が少なくないとマッキュワンさんが話していたのを聞いたことがあるので、いっしょくたにしないようにしましょう。

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なお2024年から「イーガンズ」の取扱いを始めた国分グループ本社は、ウイスキーハイボール缶の販売に本腰を入れていくようで、こちらも注目です。その気合の入れ方は、専用HPを制作していることからも明らかと言えるでしょう。なにせアドレスが「ハイボール缶.com」(https://highball-can.com/egans/)です。「トマーティンハイボール缶」もだいぶ好評だったし、ハイボール缶と言えば国分、くらいの勢いで売り出していく空気がひしひしと感じられます。あとバーボンで何を持ってくるか、かな。注目です。