アサヒビールが6月11日(火)に発売した「未来のレモンサワー」、早くも話題沸騰で生産が間に合わなくなるんじゃないか、生ジョッキ缶の時の記憶がよみがえってきたので慌てて買いに走りました。早速【飲んでみた】のでご紹介します。

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「未来のレモンサワー」はフルオープン缶の蓋をあけると生果実のレモンスライスが浮かび上がってくるという世界初のRTDです。

果皮や種をそのまま輪切り(ソルベのように)したレモンスライスを丸ごと漬けこむことで、果汁や香料では再現できない風味や酸味、苦味が楽しめます。
実は単純なレモンスライスではなく、生感を十分に残した乾燥レモンを糖分でコーティングしている(そのため、原材料には「乾燥レモン(レモン、ぶどう糖)」と書いてある)のですが、これが絶妙にコントロールされていて生レモンにしか感じられない仕上がりになっています。
果皮も種もそのまま食べられて、しかも甘さは感じられず生そのものに感じられるというのは、びっくりすること間違いなしです。

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 開発に当たっては、果実であるレモンを漬け込んだ状態での缶チューハイの賞味期限1年の保証、残留農薬のことを言われても問題ないような洗浄などなど、クリアしなくてはならない課題が多くあって3年半の時間をかけたそうです。そして昨年にテスト販売。早速外国でパクリ商品(テストを見て本家より早く世に出すって、昔の香港映画みたいw)が出たりもしましたが、それだけの手間暇かけただけあって、確かに、開けて驚き飲んでおいしい商品になってるじゃないかと思います。
 
 アサヒビールも開発できてよっぽどうれしかったのか、一本一本の缶上部に“世界初”のPOPを取り付けちゃったくらいです。これって手間かかるんですよね。昔は工場でパートさんが手作業で付けてたって話を聞いたことがありますが、今はどうなんでしょう。

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種類は、果糖入りで甘みがある、果汁5%でリキュール(発泡性)規格の「オリジナル」と、糖類不使用の果汁3%でスピリッツ(発泡性)規格の「プレーン」の2種類。345㎖缶のみで500㎖缶はありません。ニュースリリースにもしっかり書いてありましたが、“数量限定発売”で“予定数量出荷次第終了”です。販売エリアは東京、埼玉、千葉、神奈川、山梨、茨城、栃木、群馬、新潟、長野の一都九県に限られています。全国展開で再発売されるのは秋か…それとも来年初めか…。「もうすぐ姿を消す」と思って、見かけたら確保しておくことをお勧めします。

で、肝心の味はどうか。
「オリジナル」は甘みがしっかり感じられてレモンの果実感やコクも感じられます。アルコール分が5%あるのにとてもやわらかで、炭酸も強くなくてきめが細かいので「つるん、ねろん」っていう印象で全く引っ掛かりなく飲める感じです。

「プレーン」は甘さがないのでよりストレートにレモンの感じが伝わりますが、こちらもアルコールが苦みを感じない“つるねろ”タイプで、飲みごたえに欠ける気がしましたが飲みやすい印象を受けました。

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喫煙者にしかわからないけど、「ライト」よりは強いけど物足りない「マイルド」くらいのアルコール感でもありました。

レモンは、食べてみると酸味や果皮の苦味もそこそこ。喫茶店でレモンティーを飲んだ後の、くらいにはリアルなレモンの存在感を維持していました。

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なお、今後解決すべき課題としてアサヒビールさんに伝えたいことが2つありました。
1つは繊細過ぎる温度コントロールです。
4~8℃が適温とのことですが、これより温度が高いと泡が吹きこぼれます。今日までに多くの試飲レポートがネットに上がっていますが、缶口のフチの溝に泡の残った液が付着していたらその人は吹きこぼしています。これがまたけっこうな割合なんです。そういうウチもやってしまいましたが。「プレーン」なら無糖だからベタベタしない、じゃないんです。早急に何とかしていただきたいと思います。

もう一つは飲む人側のアイディア次第?レモンをどうやって取り出すのか問題です。
レモンには個体差がありますが、たいていの場合は缶口より径が大きくて簡単には取り出せません。そもそも、飲んでいるチューハイの中に指を突っ込まないと取れないので、”未来”というよりむしろジョッキに並々注いだ梅割りを指でかき混ぜた、昭和の呑みスタイルがよみがえります。
聞いた話だと商品発表会では缶と一緒に割りばしを出したそうですけど・・・。いや、割りばしだからサステナブル?
何かいい方法はないものかなぁ。


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