世界で人気のバーボンウイスキー。なかでも、製造に手間がかかる“プレミアムバーボン”は希少性が高く機会があればぜひ飲んでおきたいウイスキーです。
そんなプレミアムバーボン「エンジェルズ・エンヴィ」のイベントに誘われて、参加してきたのでご紹介します。

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 「エンジェルズ・エンヴィ アラウンド・ザ・テーブル」3月27日(木)、28日(金)の二夜開催のディナーイベント。場所は東京・恵比寿のBLUE NOTE PLACEで、同店のシグニチャーメニューとともにエンジェルズ・エンヴィの色々な楽しみ方を体験したり、音楽とともに楽しむというもので、初心者から愛好家まで楽しめるリラックスした雰囲気のイベントでした。

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■天使が妬むバーボンが誕生するまで
 最初はエンジェルズ・エンヴィの成り立ちなどについてムービーを流したりしてちょっとお勉強から。
 
「エンジェルズ・エンヴィ」は、「ジェントルマンジャック」や「ウッドフォードリザーブ」などを手掛けたプレミアムバーボン界の名匠、リンカーン・ヘンダーソンが、得意とする「1次発酵、2次発酵で2種類の樽を使う」やり方でユニークなバーボンを造りたいという意思に、息子と孫の親子三代が協力して2011年3月に立ち上げたブランド。

「バーボンが持つ味わいはポートワイン樽との相性が非常に良い」
という考えから、ホワイトオークの新樽で4~6年熟成させた後、最長6カ月間をポルトガルのポートワイン樽でフィニッシュ(後熟)。
 
 この熟成期間中には毎年5%ほど揮発して容量が減るので“Angel's Share”(天使の分け前)と言われるのですが、これを悔しく思っていたヘンダーソンさんが、新しくできたポートワイン樽フィニッシュのウイスキーの出来を見て、「今回は天使がねたむほどのウイスキーができた」とジョークを言ったことから、ブランド名が“ANGEL’S ENVY”(天使のねたみ)となった、などのエピソードも紹介されました。

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■まずはストレートで香りと味を取る
 会場では、輸入元のバカルディジャパンのウイスキーアンバサダーに昨秋から就任している田中大智さん(コンラッド東京バーマネージャー)が、エンジェルズ・エンヴィのストレートと、味見用にポートワインを小グラスで提供。

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香りはトースト、ナッツ、レーズンや微かに感じるバニラ香。味わいはビターチョコレート、メープルシロップや熟した果実。余韻は甘くクリーンで長く続く――というのが、実際にテイスティングしながら説明されるので、実感を持って分かりやすかったです。

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 同時には提供されなかったのでガッツリとペアリングというわけではなかったようですが、テイスティング前に出された
「ずわい蟹とフレンチキャビアのスフィア」と合わせると、バーボンの甘苦さと深い香りが、カニとキャビアの深く濃い味をクリーンに整えてくれるような感じでした。

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■トップバーテンダーのカクテルで
 続いてゲストバーテンダーとして、世界のベストバー100に何度も選ばれている恵比寿「Bar Trench」のチーフバーテンダー、ロジェリオ五十嵐ヴァズさんが自身のオリジナルカクテル「ピックファイブハイボール」をその場でつくってくれました。

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 レシピは、①レモンピール(できるだけ長めのものを)と氷を入れたグラスを用意。②エンジェルズ・エンヴィ45㎖とメープルシロップ15㎖、レモンジュース15㎖をシェイクしてグラスに注ぐ。③ソーダでアップし、ビターズ(オリジナルレシピは「ボブズビターズ オレンジ&マンダリン」)3dropを加える。

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 コクと甘みが厚みを増しつつ、ソーダのスッキリ感でのどごし良く、ごくごく飲める印象。
「プルドポークのタコス」は豚肉のソフトなうまみを全粒粉?ぽいトルティーヤで包む優しい味わいで、ハイボールが進みます。

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その次には、田中大智さんがつくる
「オールドファッションド」。甘みと苦味、フルーツのフレッシュな香りが食欲をそそります。

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先に出された
「菜彩鶏と海老の焼売アメリケーヌソース」は鶏と海老のやさしい複雑味で、焼売ひと口でオールドファッションドをグイッと一杯行くと、むしろオールドファッションドの方にもうひと味加わる感じかなと思いました。

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■プロの指導でカクテルメイキング体験
 ここでニューオーリンズスタイルのピアニスト、YANCYさんと歌手のAyukoさんによる演奏が入り、ブルーノートっぽさを盛り上げます。

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続いて、ロジェリオ五十嵐ヴァズさんによるカクテルメイキング講座で、
「ペーパープレイン」みんなで製作。各自の前にバーツール一式(シェイカー、ジガー、バースプーン、ストレーナー、グラス)と材料が配布され、シェイカーにジガーで計って材料を入れ(必要量しか配られませんが、気分ですから)、氷を入れてシェイクします。本格的なシェイカーを振ったことがない人も多くて、各テーブルでワイワイと盛り上がりながらシェイキングしてました。

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お料理の
「ローストチキン りんごとマスカルポーネのサイフォン」は、たぶん鶏のうまみ出汁をサイフォンで濾した濃厚うま味ソースを使ったお料理。リンゴの甘・酸味、マスカルポーネのコクでバランスが取れ、食べ応えある一品で、ペーパープレインはむしろ単独で、エンジェルズエンヴィのハイボールをここらへんでお代わりしつつガッツリ食べちゃいました。

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デザートは
「ショコラブランのモンブラン ダークチョコレートソース」。ペーパープレインはこっちと合わせると、チョコとフルーツのかけ合わせのようでいい感じでもありました。

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 帰りには、LINE登録するとミニボトル(50㎖)のお土産もいただきました。

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■エンジェルズエンヴィでウルトラプレミアムな体験を
 バーボンと言えばアメリカ独立戦争のころからありますが、“プレミアム”の誕生は比較的新しいものです。というのも製法規定にある「内側を焦がしたオークの新樽を使用」のため、長熟しすぎると焦げや木の成分で真っ黒になってしまうため、熟成期間をあまり長くとれないのです。
これを解消したのが熟成樽の使い分けと細かな樽管理。スコッチを参考にしたような、ウッドフィニッシュを導入することで熟成期間を長くし、これまでにない複雑な味わいを実現できるようになりました。
リッチな味で口当たりが柔らかい、プレミアムだけどスコッチほどには高くない、こんなウイスキーが気になった方はぜひ試してみてください。

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また、このイベント自体は昨年10、11月、今年1月にも開催されている人気イベントなので、今後もまたありそう。募集が始まれば公式HP(https://www.angelsenvy.jp/)で紹介されると思うので、チョイチョイのぞいて、天使の妬みをを買ってみるのも良いかな、と思います。

さけにゅーでは「飲んでみた」レポートhttps://sakenews.jp/archives/33308299.html)もしているので、そちらもぜひご覧ください。

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